ちとせの先生たちわたしたちの想い
保育は、将来の成長につながる土台
その先の人生を見据えて接したい
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谷口 麻樹 先生
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笠原 愛美 先生
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西田 安香音 先生
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久保島 真菜 先生
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近藤 愛花 先生
<考えさせるを、考える。>を方針に掲げる、ちとせの保育。
それは子どもだけでなく、現場の先生と職員も同様です。
若手の先生は、日々どのようなことを考えながら子どもと向き合っているのでしょうか。
ちとせと他の園ではどのような違いがありますか。ご自身の経験を踏まえ、教えてください。
谷口先生
以前は違う保育園で働いていました。そこもちとせも「子どもの気持ちを受け止める」「尊重する」という方針は同様ですが、「大人も子どもと一緒に挑戦してみる」というのは、ちとせならではだと思います。また前の保育園は大人主体で物事を進めることが多かったのですが、ちとせの場合は、多くの場面で子どもが主体。こういった点が大きく違うように思います。
久保島先生
ちとせが大切にする「子どもを見守る」は、他の園でもやっていたのですが、それも保育者の主導が前提にある。ちとせの場合、子どもが主導し保育者が見守るので、そこが一番の違いであり良さだと思います。子ども自身も、自分で考えながら取り組んで、発見があると嬉しそうですし、何より大きな学びにつながる。こういった経験の積み重ねが、今後の人生において重要になっていくのではないでしょうか。
笠原先生
考え方の違いもそうですが、環境の違いもあります。ちとせは一人ひとりの子どもと保育者がしっかり関わることができるのですが、他の園では、方針や保育士の数によって、それが難しい場合も少なくありません。そのため、ちとせでは子どもたちの小さな気づきや成長を日々感じることができ、毎日が楽しいです。
日々ちとせで保育をする中で、ご自身の中で変わった点、成長できた点はありますか。
谷口先生
子どものことを待てるようになりました。様々な場面で大人がやった方が早いというのはあると思うのですが、ちとせの場合、子どもが取り組む姿を見守る。それを自然に行う習慣が身につきました。
久保島先生
「見守る」はちとせ全体に共通した考え方。私はそれに加え、「見守った先にどういった成長があるのか」というのを、自分自身で考えるようになったと思います。
西田先生
「見守る」は同時に、観察することでもあると思います。「今、遊んでいるな」と見守ることが、「今どんなことをして遊んでいるんだろう」という観察につながり、「今はこの遊びをしているから、次は指先を使った遊びを提案してみよう」と考えるようになる。子どもたちを見守ることで、遊びの提案の幅が広がったと思います。
近藤先生
「見守る」は自分の中では当たり前になってきていますが、見守ることによって、子どもたちの視野の広さに気づいたり、成長をより考えられたりするようになる。そういった気づきを自分自身で楽しみながら、子どもたちと関わっています。
「見守る」「自ら考える」は、ちとせの保育におけるキーワードだと思いますが、こういった取り組みは、子どもの将来においてどのように影響していくと思いますか。
近藤先生
日々の保育において、子どもたちがやりたいと思っていることをたくさんやらせてあげていますが、そういった経験の積み重ねが、「やりたいことをやれた」「自分の意見を伝えられた」という子どもたちの自信につながっていくのではないでしょうか。
笠原先生
考える姿勢が身につくことに加え、自分の意見をしっかり言おう、周囲と積極的に関わろうという意欲が育まれると考えています。私は3歳児を担当しているのですが、朝のグループタイムでは「朝ごはん何食べた?」とか話しかけて、考えをまとめて話をするきっかけを作るようにしています。
谷口先生
考え判断する姿勢が身につけば、どんな場面でも子どもが自分で自己決定ができるようになると思います。私は0歳児を担当しているのですが、相手が0歳児でも「どっちがいい?」と聞いたりすることで、少しずつ自己決定ができていくように声かけをしています。
保育は、将来の成長における土台。同じ園の年長さんの姿だけを見て保育をするのではなく、その先の小学生、中学生、高校生、社会人を見据えてどうしたらいいのかを、日々模索しています。
最後に、今後に向けて「もっとこんなことができたらいいな」「こんなことしたいな」というのがあれば教えてください。
笠原先生
これは私の想いですが、自分のクラスだけじゃなくて、保育園全ての子どもたちに愛情を持って接していきたいです。
西田先生
子どもが自分に自信を持ったり、何にでも挑戦してみたいと思ったりと、そういった意欲や心が育っていけるような関わり方を勉強していきたいです。
近藤先生
先ほど話にあった「見守る」は前提ですが、それに加えて視野が広がったり、色々なことに気づいてもらえたりするような遊びを考えていきたい。小さな工夫ですが、そういったことが子どもたちの将来につながっていくと思います。