「ちとせ交友会 運動能力向上・発育発達健康アドバイザー」のスイッチマンこと青山剛コーチによるコラムを掲載いたします。
スイッチマン通信 Vol.16(2024年9月)
運動なんて
運動能力向上・発育発達健康アドバイザーのスイッチマンこと青山剛です。この夏は異常な暑さでしたが、お子さんと遊べましたか?
さて、私がアドバイザーに就任してから今月で一年になりました。これまで全国の園を回り、たくさんスイッチマン体操教室を開催させて頂いてきました。各園それぞれ子どもたちの特徴も違い、私自身たくさんの気付きがありました。
ただ共通することは未就学児に関しては「子どもたちの運動能力に全く差はない」ということです。もちろん初めて行う動きに対しては戸惑うこともありますが、一度出来て「スイッチ」が入ると、どの子も良い動きになるのです。
しかし、小学生高学年くらいの教室を行うと、確かに運動能力の差が見えることがあります。なぜこの差が生まれてくるのでしょうか?それはいつからか「運動が遊びの延長」ではなくなってしまうからかなと私は思っています。
学年が進むと、学校体育やスポーツ系の習い事で「運動を評価されてしまう」機会が増え、遊び=楽しさのために行う運動から高評価のための運動ばかりになっていきます。
楽しくないから運動をあまりしなくなってしまえば、運動能力の差は出て来て当然です。
学校体育もスポーツ系習い事も、通知表を付けやすいため、進級の基準が分かりやすいために何でも「数値化」しています。この数値化が時には運動の楽しさを奪っていることがあると思います。もちろん数値化することで目標が明確になり、それにチャレンジする楽しさはあります。
しかし、速くなること、たくさん出来ることだけが運動の楽しさではありません。速くなくてもたくさん出来なくても、やっている最中に楽しかったらそれでいい子もいるのです。むしろ最中に楽しめる子が、将来的に運動を継続出来ている場合が多いですし。
運動なんて
楽しくなかったら意味ないのです。
そんなことを保護者の皆さんは頭の片隅に置きながら、卒園以降もお子さんと運動を楽しく継続していって下さいね。
教えてスイッチマン!
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