「ちとせ交友会 運動能力向上・発育発達健康アドバイザー」のスイッチマンこと青山剛コーチによるコラムを掲載いたします。
スイッチマン通信 Vol.5(2024年1月)
必要な勝負事
新年明けましておめでとうございます。
運動能力向上&発育発達健康アドバイザーの青山剛です。
皆さん元気にカラダを動かしていますか?
私は大怪我(左手首骨折など)をしてから一か月が経ち、毎年出ている地元千葉県市川市の元旦マラソン(10キロ)は何とかゆっくりですが走ることが出来ました。まだまだリハビリが続きますが、また全国の園に指導に行けるように頑張って完治させますね。
さて、今年の箱根駅伝も大変盛り上がりました。大本命の駒澤大を青山学院大が破り、駅伝、そして勝負事の面白さを感じることが出来ました。
この「勝負事」、最近の小学校の運動会などで順番を付けない学校もあることが一時期話題になりました。私はこのことには半分賛成、半分反対です。
まず賛成の理由から。
国語や算数のテスト結果はクラス全員の前で発表されないのに、体育だけはみんなの前で分かってしまいます。そうなると得意な子はどんどん頑張れるけど、得意じゃない子は体育が嫌いになっていく傾向が強いのです。そんな子は体育や運動会、校内マラソン大会などが苦痛でしかなくなります。
なので、順位や勝ち負けをみんなの目の前で付ける今の学校体育だと、運動嫌いの子どもが増えると思っていますので、何とかその対策をしなければなりません。
逆に反対の理由。
それは子どものうちに「勝って嬉しい、負けて悔しい」という体験を適度にさせることが重要だと思うからです。
いくら個々のやりたいことを重要視する多様性の時代だからとはいえ、受験や就職、そして社会に出てからも様々な勝負事が待ち構えています。そうなると勝負事の体験が多かった子どもほど、それに立ち向かう心身は養われていくと思います。
また「なぜ勝ったか、なぜ負けたか」を自然と分析するクセが身につくと、様々な困難を乗り越える土台が築けるのです。
特に負けや失敗の経験。
人生は必ず負けたり失敗をします。
大事なことは負けたり失敗をしないのではなく、その後にその経験を活かして
また頑張ることです。これこそ人の成長ではないでしょうか?
私も人生初の大怪我という失敗をしましたが、この経験こそ私に足りなかった失敗であり、成長のチャンスだと捉えています。
子ども達の将来のためにも
まずは運動や遊びの中で、
適度に楽しく勝負事を経験させてあげましょう!